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今回ご案内したものは次のような素材や壱岐郷土料理です。
(今までご紹介したものは重複するため載せていません。)


【先付】 ノウソウのぬた和え

「ノウソウとはサメの一種です。学術的にはシロサメといいます。人食いサメではなく、比較的おとなしいサメです。」と本には載ってましたが、とんでもない!!血抜きのため頭の付け根切られても湯につけられてものたうち回るスゴい生命力のある魚です。これを極細輪切りにして湯引きしてぬた(酢味噌)で食べます。壱岐の人はぬたが大好きです。季節毎に木の芽ぬた、梅ぬた、柚子ぬたと楽しみます。今回は「梅ぬた」で召し上がっていただきました。


【先付】ツワブキの佃煮

ツワブキは春の山菜ですが、壱岐の人はじっくりコトコト佃煮にしたものを冷凍ストックして一年中食べます。
採ったはいいが、これがけっこう手間かかるんです!!
@新芽の産毛を軍手で一本ずつキレイに取っていく。←これが超難儀
A2日ほど干す。
B3日目にして、3cmくらいに切ってまた1日天日干し。
C米研ぎの要領で塩もみし丹念に水洗いし、最終的に産毛を取る。
D甘辛くじっくり煮付ける。(コレも約半日)

草はタダ。でもけっこうな手間。で魔法の一品に変わる。

これがツワブキです!


【前菜】押し寿司のおまぜの具

壱岐の各ご家庭の冷凍庫にストックしているのではないでしょうか。「おまぜの具」。旬の具材を辛く煮付け、汁気をとって炊きたてご飯に和えるだけ!この具さえ作って冷凍保存しておけば、ご飯が面倒な時電子レンジで「チンッ」ご飯に合わせれば「はい、できあがり♪♪」今回のものは春に採取したタケノコ主にゴボウ、人参、椎茸、カシワ、フキを煮焚きして保存していたものです。

それに天然真鯛が入っています。味付けは普通に酒・ミリン・醤油・砂糖のみ。油を使わないので超健康!普段のご飯があっという間に華やかに変身です。ものぐさ、もとい忙しい主婦にもとても便利です☆


【前菜】親芋

里芋はあまりにも知られた野菜ですが、皆さんはそれがどんな形で生息しているかご存じですか???実はあの里芋には親芋というのがあって、ビックな里芋にチビの里芋がポコポコ生るのです!壱岐に来て初めてその「親芋」を見た時は驚いたものです。その親芋、壱岐では精進料理等煮炊きします。甘さもネットリ感もチビ里芋ほどではありませんが、なんちぃーますか、スローフード的です。

今回の親芋は15cm位


【向付】真珠貝の貝柱

壱岐では真珠貝の養殖が盛んです。真珠貝とはあこや貝ともいい、現在壱岐真珠は品質の上で日本の第一級品として業界では有名なのだそうです。今回貝柱を軽く湯引きして召し上がっていただきました。

写真は真珠貝の網屋小屋。私の大好きな壱岐の風景の一つです。

【向付】彼岸フグのタタキ

壱岐では年中とれるフグ。お彼岸のころに卵を産みつけにくるので彼岸フグ)といっている様です。
天然トラフグより安く、放流や養殖もしていないから完全天然でしか存在しないフグです。なのでより身が引き締まっているため、肉質が濃厚です。

【メイン】ひきとおし(鍋)

島の鶏は、自分の庭で放し飼いにして自由にのびのびと駆け回っていることもあり、比較的固いのですが、歯ごたえがあって味わいがあります。この「ひきとおし」は、昔、 島で自分の家でできる一番のおもてなしであった頃、お客様が来ると庭で鶏をつぶし、玄関から奥に"ひきとおし"してから食べていただいたことに由来でしるそうです